この記事は6月からカヌーを始めた(金)パパが書いてくれました。
11月のクラフトパークカヌー場
日曜日のこと。
屋外にあるカヌー場は、この気候ではだいぶ寒くなっています。
一般のお客さんもやや減り気味。
なんてったって、
気候もですが、
水が冷たいです。
11月にまで水遊びって結構すごいですよね。
昨日の温水プールがどんだけ天国だったか。
小5とカヌーポロでガチンコ勝負!
そんな冷たいプールですが、
カヌーポロという水上の戦いでは
もちろん転覆することがあります。
私も小学校5年生と1対1の練習。
全力で戦った末、3-0。負け。
(結果よりも学びが得られたので良し。)
沈(転覆)4回。
誰よりもハツラツとしたプレーであったと思っています。
でも、さすがに落ちると冷たいんです。
艇がひっくり返ったときはロールをします。
(ロール・・・カヌーで、艇が転覆したとき、水中で体を回転させて浮き上がる技術。ロールができないときは脱出するしかない。命がけ!)
私、6月からカヌーを始め、
脱出すると水抜きが面倒なこと
川でロールできないと大変なことになること
冬の冷たい水を想像すると何が何でも夏のうちにマスターしたいと思い、
これまで練習してきました。
そして、何とかできるようになったロール。
息子も夏の間に練習を重ね、成功確率が上がってきました。
かっこいい髪型になる息子のロール
しかし、10月下旬のことでした。
久しぶりにカヌーを漕いで転覆した息子は、
ロールができず、苦しみもがいていました。
「ちょっと辛い・・・」
と気分は下がり、
「父ちゃんが一緒じゃないとちょっと怖い。」
と恐怖心も。
そりゃそうさ、
こんな冷たい水の中に落ちれば
気持ちも落ち込むさ。
そして、この日曜日。
コーチ、息子、私の3人でカヌーポロの
2対1をしていたところ、
勢いあまって息子が転覆!!!
これはやばい!!
大人二人は慌てます!!!
・・・
(大丈夫か!?)
その拍子、
水中でワンバウンドしたのか!!??
と思うほど、リズムの良いロールで息子が起き上がりました。
しかも、スプレーカバーが外れ
今にも水が入り込みそうな状況。
大人二人は、笑いつつもほっとしたのです。
そして息子は言いました。
「ロール練は冬にした方がいい!だって、冷たいから何とかしようと思うじゃん!」
夏の気持ちいい水の中で練習したらいいと思っていた私。
たしかに夏の水では、気持ちも身体も逃げ場はいくらでもある。
水の中に浸かるのが心地よいとすら感じてしまうだろう。
物事の捉え方って大切。
こんなにも自分を奮い立たせている息子に感心したのであった。
とはいえ、転覆はやはり怖いと思う父である。
特に冬は・・・。
(金)
コーチ追記
数多くの家族を見てきて親子でカヌーを始めると良いことは。
・親子で初めてのことに挑戦
・共に成長できる
大半のことで親が子供に教える構図ができあがるがカヌーだけは別。
子供が大人に教えることも多い。
手加減して勝たせてあげることもよく見る光景。
もちろんいいことではある。
半面悪いこともあって手加減されていたことに気づくとショック。
今でも4歳位で母親とかけっこして勝った記憶があってその後手加減されていたのにん気づいてショックを受ける記憶もしっかり残っている笑
それが小5と真剣勝負をして小学生が30歳半ばの大人を相手に対等以上の勝負をする。
パワーで勝る大人に対し初速のスピードとテクニックで対抗しゴールを積み上げる子供。
この二人がお互いにリスペクトしているのも伝わってくる。
カヌーポロのいい所だと思う。
一方、金Jrは6月からカヌークラブに入り謎の挑戦力でバンバンロール練習をこなし、8月末にはかなりの成功率で起き上るようになった。
ロール後の髪型写真集を作っていたほど笑
10月の不意沈で寒さもあってロールができない上に、脱出にも時間がかかってロールが怖くなってしまった金Jr。
ロール練習をしている人はわかると思うが凄い恐怖。
山梨県が誇る富士急ハイランドの旋律迷宮と同等の恐怖。
苦しさは片思いの初恋以上。
一説にはロールができるようになるにはマフラー1本編むくらいの時間がかかるそう。
トラウマつきの金Jrが目の前2mで落ちてしまった。
ボール取りの比じゃないスタートダッシュ。
凄い速さで起き上り驚きと安堵とベストな声掛け内容を脳内で検索し始める笑
金Jrから出て来た言葉を受けてジーンと響き渡りましたわぁ。
3人で喜びを分かち合ったこの時間は子供だけでなくコーチにも貴重な経験になりました。
今日の学び
・夢中になれるものがいつか君をすげぇやつにするんだ
・トラブルと遊べやんちゃボーイ