幼い頃にジャッキー・チェンに強く影響を受けたコーチです。私はもうすぐ40歳になりますが同世代もしくはちょっと上の世代にはジャッキー好きが多いのではないでしょうか?映画は人並みに好きでウィル・スミスも好きです。
今回はウィル・スミスさんの息子さんジェイデン・スミスが主演のベスト・キッドから多く学びがありましたのでご紹介します。
師弟関係ってやっぱりいいよな
なにがいいってジャッキーがかっこいい!
それから、ジェイデン・スミスが演じるドレ君。いつも上着を床に脱ぎ捨ててしまうドレ君の成長が見どころ。何度、お母さんから服を掛けなさいと言われてもなにか理由をつけて、簡単なことなのに後回しにする。どこの子供もそうですしコーチも耳が痛い。
ドレ君はお母さんの仕事の都合で言葉がわからない中国へ引っ越すことになる。環境も違えば文化も違う。そんな中、カンフー少年にいじめられてしまう。いじめられているところをじゃっきーに助けられ、カンフーをジャッキーから教わることになる。
王道ムネアツ展開ですね!誰でも男なら好きだと思うなぁ。ここから、強い人間になるための修行が始まります。
強くなるたった一つの方法
意気揚々とジャッキーの下へ来るドレ君ですが、ジャッキーが示した修行内容は。
上着を落とす。拾う。フックに掛ける。取る。着る。脱ぐ。落とす。これの繰り返し。コーチは川へ行って延々と1~2時間ストロークだけを数年やり続けていた時期にこれを見たので凄く共感した。
ドレ君の上着を脱ぎっぱなしにする悪い癖を直すことから始める。延々とやるけど低強度の運動で体感の基礎やストレッチもあってちょうどいい練習。
もっと効果的に強くなりたい
カヌーを教えていますが、子供達のことなので大会の1週間前からやる気が出て気合を入れて大会に参加し、そして負けて悔しさからやる気が出る。その効果は翌週まで。これがコーチも含めた人間の頑張る能力です。
人間簡単に強くなれたり上手くなれたりしません。小さなこと簡単なことを一つ一つ重ねて、こんなことに意味があるのか?と思ってたとしてもそれを信じてやり続ける。成功するためのたった一つのことがここに詰まっていると思えてなりません。
ジャッキーは「カンフーは全ての中に入っている!」と言います。服を脱いだり着たりから生み出されるカンフーもそこにある。
ジャッキーから学んだこと
・生活をしっかりしよう
カンフーが強ければいいというものではない。耳が痛くなるけど私生活がしっかりできてのカヌーだよね。カヌーを継続するために生活を省みていいことはより良く悪いところは直していく。そうやって、お父さんやお母さんから信頼を得てカヌー場まで練習に来るようになってくれたら最高に嬉しいものです。
コーチも含めた親やカヌークラブの大人達、さらには別のカヌークラブの大人達からもそれぞれ大切なことを教わって育っていきます。
カンフーは全ての中に入っている!
パンチやキックだけがカンフーではなく、生活の中にカンフーが強くなる要素がどこにでもある。よく見て、よく考え、よく学ぶことが大事。
20年以上も前だと思うけど、めちゃイケにテニスの修造さんが出ていました。テニスで判断力を鍛えるためにファミレスのメニューを決める時にはメニューを開いて1秒で決める。コミカルに撮影されていましたが、確かに開く前にどんなメニューがあるのか?ある程度、予測を立てることができてさらに自分の求める物事は自分自身でわかっている。川でカヌーをしていると、この判断力のあるなしが生き死にを決めることにもなり得る。それが、日常でも鍛えている人と日常では鍛えていない人では雲泥の差が出てくる。修造さんはどこにでもテニスはある。ジャッキーはどこにでもカンフーがある。コーチはどこにでもカヌーがある。そう考えて生活をしています。これを書きながらも背筋を正してインナーマッスルを鍛える。これを読んだあなたも背筋を正して読んでください。
教えることは学ぶこと
この映画ではジャッキーも生きていく中で悩み苦しんでいる。ジャッキーはドレ君に教える過程で多くの気付きがある。人は人に何かを教える時に一番成長できるのかもしれない。
ワイルドウォーターの選手をがっつりやっていた頃に始めたばかりの選手に県内外問わず、1~10まで教えていた。教える過程で気付くことも多い。川の流れがこうなっているとか波の形がこうなっているなど。それに対してこうやって漕ごう。教わっている人より自分の方がその物事に対して理解ができているのを感じていた。
鼻の中の軟骨が曲がっていたのを最近になって2023年12月に手術して治しましたが、かなり身体の回復力が違う。それまでは、皆と同じ練習をしていてもめちゃくちゃ疲れたり風邪を引きがちだったけど手術してから朝の疲れの無さに驚いた。寝るとこんなに元気になるの?と。そんなことで多くの練習をできず身体も小さかった方だけど人に教えながら理解を深め思考しタイムを縮めた。手術後の今、老いるばかりの身体だと思っていたがまだまだ動けそうだ!
最後に
この作品はドレ君の努力が素晴らしい!普通はあんなに頑張れない。映画の中だけど終盤にかけて身体つきが変わっていく。撮影期間がどれくらいかまでわからないけど、成長期も見越しての作品作りだと感じられる。プロ意識だとしても、一流俳優の息子だからと言って簡単ではないはずです。頑張れなくなってしまった時にこそこの映画を見返して心を奮い立たせて簡単で当たり前の出来事を一つ一つやっていきたい。
成長したドレ君が大会の参加前にハイキックするのがめちゃくちゃかっこいい。こんなにかっこいい子供って他にいるのだろうか?