カヌーやカヤックを始める方法

カヌーやカヤックを始める方法

ユーチューブ、インスタグラム、TikTok。
誰でも気軽に動画が配信できて見ることができてエンタメとしても学びとしても凄く良い時代になりました。
一方カヌー業界はと言うと情報発信者がまだまだ他の業界に比べて少なく、欲しいと思える情報が少ないです。
また、動画は溢れているけど現実的にカヌーを始めたい!と思っていても第一歩目がわからない。
カヌーの動きが生活圏内にないのでカヌーを漕ぐ能力は大の大人でも0に等しく初めてやるにはリスクが高すぎる。

こんな現状を踏まえてカヌー漬けのコーチが0からカヌーを始めるプランを考えてみました。
とりあえず最初から川や海へ出るのはやめてくださいm(_ _)m

カヌーとはをギュッと説明

いろんな解釈がありますがここでは
カヌー=カヤック+カナディアンカヌー+αとします。
カヤックと言っても実は、やる場所、何をするのか?、何人で漕ぐのか?、身長体重、で全然乗るカヌーが違っていきます!
これをはっきりとしていきましょう!

超個人的にはどのカヌーの種類も楽しいことだらけだからできる限り全部やろう!と言っています。

安全面についてまずこれを見てください

中学英語が45点位だったので詳しくはわかりません。
カヌーマラソンと言うジャンルですね!
危ないと思いましたか?
僕もそう思います笑
でもね、人間はやればできる。
いつだって冒険をしてきたのが人類の歴史だと思います。
今の日本はどうも安全に守られすぎて冒険を忘れてしまってはいませんか?

漫画ワンピースに学ぶカヌーの安全について

漫画ワンピースの好きなシーンの一つにルフィが
「敵か…味方か?…そんなことお前らが!!!勝手に決めろオ!!!」
いろんな噂を耳にしてルフィに批判の言葉が飛び交う中での一言です!ドーン

「安全ですか?」
たまに聞かれます。
「もちろん、危ないですよ」
この危ないことについてはなぜか凄く批判が集まります。
危ないことをすべて取っ払ったら何もできない。
これをコントロールしてこの人生という名の荒波を越えていくんでしょうが!
カヌーに乗ったらもちろん思い通りに進みません!
穏やかなところでもそうなんだから川なんかに出たらもっと思い通りになりません。
でもね、なんでもかんでも思い通りにしようと思ったらそりゃ人間のエゴってもんじゃないですか?
カヌーにはカヌーのルールってもんがある。
そのルールさえちゃんと守っていればカヌーはそれに答えて気持ちよく進んでくれます。
カヌーを初めて20年を越えて、カヌーをお金もらって教えて10年を数えましたが実際にはカヌーのことなんて教えちゃいない。
何一つ自分よがりな行動をすれば自分の思い通りにならない。
これをただたまたまカヌーでお伝えしています。

安全かどうか聞いちゃうくらいの判断力ならやらない方が良いです。
魚人島の人達みたいに批判だけしていましょう。
自分で判断して行動するルフィのような人だけが冒険に出て楽しめます。

早々に脱線したので安全についてもう一度考える

安全などの面でやっていいのかどうなのか?
この判断はなんでしょう?

私が一人で川を漕ぐ分には富士川が増水していても結構大丈夫です。
しかし、それも自分の普段の練習量で安全はかなり違ってきます。
ラッキーもあって生きている部分もあります笑
家族を持つことでハイウォーターが多少怖くなることもありました。
最近は漕ぎも鈍くなってきています💦
それを踏まえ言いたいことは

安全の基準点は人それぞれ違うよ。
自分の体型はどうなのか?
どの道具でやるのか?
どこでやるのか?

実際にどうやってステップアップをしていけば良いのか?
解決策をいくつか出してみましょう!

成功事例1

私のお客さんですが60歳を過ぎていたと認識しています。
富士川クラフトパークカヌー場へ来てカヌーを趣味で始めたいとのことでした。
クラフトパークカヌー場はカヌーポロとカナディアンカヌーがあります。
カヌーポロとは一人乗りでカヌーをしながらボールをゴールに入れる競技です。
初心者の入り口としては最適解の一つだと思います。
70kg未満だったらほとんど落ちない。
適度に難しい。
ボールがあると楽しい。男ってそうだよね笑
ボールを使い出すと極端に難易度が上がるので次の目標が持てる。

まぁ、カヌーポロについてのスタートの魅力について熱が入りましたがこのおじちゃんにはハマりません笑
何度も来て、暇な時には一緒にのんびり漕いでタイムを測って楽しん出ました。
おじちゃんは凄く勉強熱心でカヌーワールドを買ってきてニコニコしながらこのカヌーはどうだ?こっちも良さそう!などお喋りします。

すぐに買っちゃいそうな勢いだったのでまず、私がいろんなタイプのカヌーを持っているから試しに乗ってもらうことにした。
いろんなカヌーに乗るうちに欲しい物も絞られてきたようです。
さらにいろんなカヌーを体験するようにあちこちのカヌースクールを紹介しました。
コーチをやっていると凄く感じますが言っていることがほとんど同じなのに、タイミングや言い方、誰に言われたか?これが変わるだけで大切なことに気づく場合があります。
やっていることと言っていることは本当にほぼ一緒。
危険に対しての説明もいろんな人から教わるのがおすすめです。
使っているカヌーも場所によって様々なので合わせていろんなタイプのカヌーに乗るのも違いが体験できて良いです。
おじちゃんはあちこちのスクールへ行って本当に自分が欲しいカヌーを見つけて購入して遊んでいます。
時々クラフトパークにも来てこんなことをしたあんなことをしたと冒険談を語ってくれます。

成功事例2

聞いた話ですが今では有名になったモリシャンさん。

カヌーができるようになりたくてみたけレースラフティングクラブに通いまくったそうです。
カヌースプリント→カヌースラロームの選手の経歴を持つしょこたんさんが教えているパックラフトやカヤックの講習に毎週のように行っていたようです。
パックラフトやカヤックであちこちの激流にチャレンジするまでになっています!
しょこたんさんは国内で最高峰のメンターであると言っていいです!
ぴったりなメンターが見つかると上達が早いですね♪

成功事例3

カヌーワイルドウォーターを教えて欲しいと言ってきた人が何人かいます。
基本的にこれを教えてくれる人はいないんですよ。
何人かはカヌースプリントの経験者で少ないですがそんなにやったことない人も来ました。
教えると言っても合宿を一緒にやるだけです。
過去に奇跡的にポスターを作ったのがありました!

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ワイルドウォーターの世界では教える立場、教わる立場がはっきりとしていても金銭が発生しません。
同じ選手としての立場だからかなぁ?
そんな感じでただの選手の集まる合宿にカヌーはしたことあるけど、ワイルドはやったことないAさんが気合満々で参加したことがあります。
最初はポリのワイルド艇を貸して一緒に練習をしました。
山梨の年末年始合宿で有名な地獄の練習メニュー日の出暴漕に参加してきました。
コメリの一番太いチューブを付けて川を登り降りします。
時間は誰かがギブアップをするまで。
確かこの時は3時間強漕いだ気がします。
ただのこの悪ノリ練習メニューになにかを直接教わるわけでもないのにAさんは練習終わりに1万円渡してきました。
一度は断ったもののAさんは
大人が1日道具を借りて体験できたのに1万円も出せないのはおかしい!」と固く。
最終は遠くから参加しているS君がもらうことで落ち着きました。
この考え方はマジでかっこいい!
ちゃんと得たものを認識できているから自分からお金を払っているように思えました。

私自身もカヌーを教えてお金を頂いています。
他にも多くカヌーを教えて生きている方がいます。
価格破壊をすると他の方が生きていけなくなるだけでなく、自身も結局時間や金額に合わない働き方になって教えの質が悪くなり、お客さんは学びがなくなる。
多くの人が負けてしまう。
体験の料金を考えてもいいかもしれませんね。

俺は金を払わねぇ!

ユーチューブを見習って無料で入れるコミュニティに入って先輩達からお金を払わずいろいろ教えてもらう。
とにかく無料でやっていきたい。
誤解を恐れずお伝えしますが、私自身はこれをオススメしません。
どこかと言うと「無料やろうとする精神」です。
コミュニティに参加して無料だったとしても、教えてくれたり助けてくれた場合には感謝をはっきりと伝えるのはもちろんですがラーメンを奢ってもいいかもしれません。
次も快く教えてくれたり助けてくれるでしょう。

プロでも無料のコミュニティでも事故がある時は事故があります。
ただ、プロの方が教えている回数も経験値も多いのであなたがチャレンジしても大丈夫なのかどうなのかある程度教えてくれます。
やって大丈夫な場合もありますが、それは宝くじで3000円当たったようなものです。
場合によっては大損をかくことがあるのを認識しましょう。

ちなみに私はユーチューブでカヌー動画を見まくります!

じゃあお前はどうなんだ?

私の例ですね。
中学からクラフトパークカヌー場へ行って1時間290円払ってカヌーを楽しんでいました。
多分、中学校2年制から2年間で30回位かもしれません。
おおよそ9,000円ですね。

それから、高校で部活に入りました。
カヌー連盟と県カヌー協会の登録費で年5,000円でした。
学校ジャージのハーパンとなんかのTシャツで3年間やりました。
寒い日は気合で最強のコスパですね。
パドルは1本30,000円で購入しました。
当時の物価や先輩が輸入をしていたこともあり安く変えました。
今でも使っています。

高校を卒業してカヌーワイルドウォーターをはじめました。
県カヌー協会のカヌーをお借りして漕いでいた時期があるのでこの間はほとんどお金がかかっていません。
ある程度上手くなってくるとカヌーの差が出てくることもあって自身で購入。
30万が3艇位。
他にもやりたいカヌーがありいっぱい買っちゃってます。

実際、誰かにカヌーを教わった時にお金を払ったことはなかったですね。
矛盾してきちゃったなぁ笑
何が違うと思いますか?
圧倒的な主体性と自責ですかね?
自主練はいっぱいやって落ちても上がるロールはかなり得意です。
比較的穏やかな富士川という環境も良かったのかもしれません。
大丈夫なように体を鍛え経験を積んだし、自分で大丈夫な範囲を決めた。
時にはミス判断で冬に落ちて泳いでガクブルしながら帰ったことあるけど、スクールで習っていたらこんなこともないでしょう(*´∀`*)
そこにお金をかけるかどうかがボーダーですね。
一番やっていた頃は毎日何かしらのトレーニングをしていたし乗艇時間は年に1000時間位はあったと思う。
走るより漕ぐ方が楽な水上人間なのは間違いない笑

トップの選手ともなればコーチを雇い上達のために誰かにお金を払う。
上手くなるためにお金を払っています。
選手はコーチを雇わなくても命に関わるようなことが極端に少ないですが、それでもカヌーが上手くなるためにお金を払います。
始めたばかりの人がお金を知識や経験にお金を払わないのは命に関わるので恐くはないでしょうか?
何万円か払って安心して上達も早くなる。
自己投資が上手い人ほど楽しい人生を送れるのは間違いないでしょう。

最終どうする?

海では毎年20~40件の事故が報告されている。
海上保安庁のHPを見ました。
※無人漂流・不明を除くの表記が恐かったです。
もしかしたら、もっと多いってことでしょ?
海上保安庁のHPはこちら

体験に何十回と申し込むかスクールに入るかが一番良いと思います。
10万円位はかけてもいいでしょう。
それで足りるのか足りないのかは各能力によります。

金はかけねぇ!とどうしてもと言う方は
・落ちても大丈夫な場所を探す。
・道具をしっかりと揃える。ライフジャケットは膨らますタイプではなく常に浮力を持っている物を使ってください。ヘルメットも場所によっては必要です。
・自然の環境を考える。どこにでも危険があります。流れる水、風、気温、岩、日光。すべて命を奪う可能性があります。
・最高の安全装置は鍛えた身体!健康管理はもちろん経験を大切に積んでください。それらはあなたをさらなる安全と楽しみに連れて行ってくれます。

いろいろと口うるさく書きましたが安全に楽しんで欲しい一心です。
とにかく楽しくてパドルが手から離れない日が続きます。
危険ももちろんありますが適切に見積もって適切に管理したら安全で楽しめるはずです。
もし、それでも上手く行かない場合には一緒に悩むのでご連絡をお待ちしておりますm(_ _)m
お互いに良いカヌーライフを送りましょう。

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