子育てとカヌー

子育てとカヌー

カヌーのインストラクターとして公園の中のカヌー場でカヌーを教えています。

年間5000人~7000人位のお客さんがカヌーを体験してくれています。
その中で多くのご家族を見て接してきて普段思っていることを描いてみます。

子供は日々挑戦!

小さい子供には初めてのこと、挑戦が数多くあります。
初めて産声を上げることから初めてだらけ!
ずっと未知の挑戦を繰り返して日々キラキラと育っていきます。
いろんな物事に興味を持ちます。

子供にカヌーをさせてみる!

子供をカヌーに乗せてみるといいことだらけ!

①まずは安心のバランス。

小さいと全然落ちない。
思い浮かべてください。
大きなトラックに軽い荷物を入れると軽々動くしバランスもいい。
同じトラックに重たい荷物をいっぱい入れると動きずらいしバランスも悪い。
子供は軽くカヌーに乗るくらいは落ちることなく乗れます。
エンジンとなる体は小さく、上手にパドルを扱えないけど乗せて水の上の世界を早めに見せてあげるのは子供にとっていい経験!
バランス感覚もどんどん良くなっていきます。
他のスポーツにはなかなかないゆらゆらの感覚を身に着けられる。

②身体の使い方を覚える。

歩くのに慣れてきた3歳頃。

足の使い方を覚えて来たけど日常的に上半身を使う機会はほとんどない。
カヌーは上半身をメインに使うので体作りに適してる。

③できっこないをやるチャレンジ精神を育てる。

カヌーはできっこないランキングで上位に入るんじゃないかなぁ。
子供には無理だよ!って誰もが思っているかと!
このできっこないができた!を繰り返すことでカヌーだってできたんだからなんでもやってみよう!と言う気持ちが出てくる。
大人から見たらできそうなのになんでやらないんだろう?ってことありますよね?
そんな時にはこれ!
「カヌーだって一人できたんだからなんだってできるよ!」
子供はこの言葉でその気になるんですね♪

④危機管理能力を養う。
危険なものをどんどんなくしていく昨今の日本。
昔は危険な遊具も多かった。
この危険を肌で感じながら徐々に自分の限界や安全に遊ぶ力が養われて行くものだと思います。
小さい時に転ぶ回数が少ないと大きくなってからのケガのリスクが高まると言う話を聞いたことがある。
不思議なことにカヌー場でも必ず落ちてみたいと言う子供が現れる。
落ちることで落ちてしまってもこんなものか?!と思うものなのかもしれない。
子供のころのこういった経験が大人になってやれるやれないの判断基準になっていく。

⑤忘れない経験。

7年前に別のカヌークラブを作ったことがありこの時の同級生はたまにカヌー場へ遊びに来ていた。
子供達が6年生の頃。
その中の女の子がおそらく数回しかやらなかったかと思うけど、最近になって遊びに来てくれたので一緒にカヌーに乗った。
中学高校と文化部でそんなに運動が得意ではないような子だったけど、数年ぶりのカヌーに関わらずしっかりと漕げる。
子供の頃の経験は身体が覚えていると改めてわかった!

子供達も慣れてくるとこんな遊びをしてる。。。

子供の成長

子供には無限の可能性があるとよく言われますがそれを良くも悪くもさせるのは周りの環境。
声のかけ方一つで子供達の心は変わり、成長も変わる。
一番は親。
親の言葉と言うのは大きいものです。
初めてのことはだれでも上手くは行かないのに決まって
「へただなぁ。」とか「うちの子は運動がダメなんです。」とか言うけど、子供はその言葉を聞いて自分は運動は得意じゃないんだ!と思い込んでしまう。
この親の言葉を変えただけで子供達は別の成長の仕方を見せるかもしれない。
「乗るだけで凄い!」「クルクル回れてる!」
少しでもできたことを褒めてあげると子供達の成長につながります。

実際子供を教える時におしゃべりしながらこの子供はどんな性格をしてるだろうか?なんて言ったら恐怖心を取り除けてチャレンジ精神をあおれるだろうか?
言葉、声のトーン、タイミング、表情など気を付けて声を掛けます。
元気いっぱい派には元気いっぱい派の声のかけ方。
慎重派には慎重派の声のかけ方。
十人十色で子供にかける言葉に頭を悩ますけど、子供達が挑戦して笑顔になってカヌーを元気いっぱいに漕いでいると嬉しいものです。

私はカヌーで人生が変わった人の一人ですがカヌーがきっかけでなにかしら豊かな心になってくれたら幸いです。

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